こんにちは!Webディレクター兼エンジニアののせっち@nosecchi01です。
2019年8月〜、フィリピン・セブでデザイン留学をしています。
2ヶ月目の2週目に入りました。
よかった事・悪かった事を両方書いていますので、デザイン留学を検討している方は参考にどうぞ。
1週目の記事はこちら
2週目の記事はこちら
3週目の記事はこちら
4週目の記事はこちら
5週目の記事はこちら
学べること:2ヶ月コース
- 5週目:デザインの細部に意識を向け、表現力を磨く
- 6週目:エンドユーザーに対する理解力を深め、最適解に導くプロセスを学ぶ
- 7週目:課題を解決する提案力を身につけ、価値を転換する発想力をつなぐ
最終週(8週目)がないのは、最後の1週間はまるっと卒業制作だからですね。
6週目を受けてみて
今週のテーマは
エンドユーザーに対する理解力を深め、最適解に導くプロセスを学ぶ
でした。
UX視点で、手を動かすよりも考える時間が大幅に増えました。
あるお題に対して、受講者全員で考える(グループワーク)もあり、個人で考える時間もあり、
今週はとにかく「頭をつかったな」という印象です。
具体的には、
- 競合サービスの調査
- ペルソナ
- カスタマージャーニーの設定
を行い、UX目線での提案書作成までを行いました。
競合調査
新たにサービスを展開する際、まずは競合調査です。
自分がやろうとしている事を既に他の人がやっていたのでは新規性はありませんからね。
具体的には、
- 競合サービスの特徴は何か?
- そのサービスをなぜユーザーは利用したいのか?
- そのサービスのペインポイントはなにか?(どこに不満を持っているか?)
上記を洗い出します。
ペルソナ設定
ペルソナとは、商品・サービスを利用する具体的なユーザーの事です。
名前、年齢、性別、性格、趣味などをより具体的に設定します。
ペルソナ設定の際には、想像で書かず必ずリサーチをして、ペルソナがどういう事が好きでどういう行動をするのかを言語化する必要があります。
漠然としたターゲット設定ではなくペルソナを限定する事で、どういったサービスにするのかを細部まで決定することができるのです。
ペルソナは複数人設定することが望ましいです。
カスタマージャーニーマップ
カスタマージャーニーマップ(CJM)とは、ユーザー行動を時系列で並べ、書く時系列でのユーザーとのタッチポイント、行動、感情などを可視化する作業です。
自分が設定したペルソナが、
認知→利用開始→利用中→利用中断→再利用
という流れの中で具体的にどう利用し、どのように感じ、どのような点に不満を持つかを言語化します。
上記は一例ですが、各工程でかなり具体的に書いていかないと意味がないため、かなり時間と労力のかかる作業です。
しかし、この資料を作り込んでペルソナとともにクライアントへ提案できれば、コンペなどの際も採用率が一気にあがります。
学び:ペルソナはできるだけ限定した方がいい
実際にグループワークでペルソナとカスタマージャーニーマップの作成を行った際の気づきとして、
ペルソナはできる限り限定した方がいいと感じました。
今回
- 25歳の大学生
- 32歳の専業主婦
上記2人のペルソナに設定しました。
大学生と主婦では趣味・思考が全く違うので、この2つのペルソナに刺さるサービスを考えるとなると、一気に難易度が上がります。
結果講義中の限られた時間ということもあり、かなり中途半端な提案内容になってしまいました・・・。
ペルソナはよりターゲットを限定した方が尖ったサービスになることが多いのではないかと感じます。
いきなりAmazonやFacebook級のサービスを作ろうとしない事です。
Facebookが元々学生向けに顔写真とプロフィールを共有するためのツールとしてスタートしたことは有名ですね。
手を動かす時間が全くなかった(デザインスキル面)
今週はUX視点の提案書作成ということで、実際に手を動かしてデザインする時間がありませんでした。
Webディレクターやプロダクトマネージャー志望の人にはドンピシャの内容で僕もかなり学びが多かったですが、
デザイナーとしてバリバリやっていきたい!
という人には少し不満が出るかもしれません。
しかし、モンスターアカデミア側としては、
デザイン面の技術ももちろん重要だが、ユーザー視点を理解し、提案までもっていけてこそデザイナーとしての価値も上がる
と考えているようです。
モンスターアカデミア卒業後様々なキャリアパスが考えられるので、僕の一意見ではありますが、
もっとガンガンデザイン制作して、ポートフォリオを充実させ、それを持って就職であったりフリーとして案件獲得に繋げたい
上記のイメージを持っている人が多いのかなと思っており、そういう人には合わないかもです。
とはいえ、ペルソナやカスタマージャーニーの設定までできるデザイナーはなかなかいないと思うので、その辺りは見せ方によっては武器になりえます。
逆に自分で新規サービスを作りたい人や既にディレクターやPMとして活躍しているが、もっとデザイン視点の提案がしたい、という方には向いている内容です。
まとめ
・今週のテーマはUX視点での提案書作成
・競合調査、ペルソナ設定、カスタマージャーニーマップの作成を行う
・手を動かす(デザイン制作)は一切なし